今日のお題:馬謖



馬謖:ここでは人物についてその功績等についてゲストを交えながら討論するぞ。演義、正史交えて討論する事になっている。
馬謖:今日は私についてということだが、早速ゲストを呼ぼう。ゲストは議論に公平を期すために第三者が来るぞ。
馬謖:では、今日のゲスト、荀攸殿、顧雍殿、曹植殿、どうぞ!
荀攸:姓名を荀攸、字は公達です。
顧雍:顧雍、字は元歎。
曹植:郭・・・そ、曹植です。字は子建です、宜しく。
馬謖:怪しくなってきた所で早速議論に突入だ。私の簡単な歴史について振り返ってみよう。
顧雍:190年、馬良の弟として、襄陽郡宜城に生まれたんだな。
荀攸:その後、伊籍殿の推挙によって兄と一緒に蜀に仕え、要職を歴任したんです。
曹植:ま、最後は我が軍に破れて斬られたんですけどね(笑)
馬謖:(笑)とは何だ!それに我が軍だなんて実際戦場に居たようだな・・・
曹植:魏の者ですから我が軍と言ったまでですよっ(汗)
馬謖:まあ良いだろう。226年には流言で司馬懿を失脚させているぞ。
顧雍:これにより魏は窮地に陥ったわけなんだな。
荀攸:南征と並ぶ功績の一つですね
曹植:でも演義の創作で正史には記述がみられないんですよ。つまりは嘘ってことですかね(爆笑)
馬謖:(爆笑)とは先程から口が過ぎているようだな・・・・。私といえば南征での名言があるだろう。荀攸殿。
荀攸:「心を攻めるを上策とし、城を攻めるを下策とする」ですね。
顧雍:この言に従って、諸葛亮は大成功を収めた。
曹植:名言といえば泣いて馬謖を斬るでは?(ハゲワラ)
馬謖:(ハゲワラ)とは無礼な!斬るぞ!
顧雍:しかしそれについても語らねばな。
馬謖:うっ、そ、そうだな。まず演義の街亭の戦いだな。
荀攸:孟達の反乱を鎮圧した司馬懿が次に狙うは街亭だろうと思った諸葛亮が軍を差し向けようとしたんです。
顧雍:その時自ら志願して守将となり、街亭に向かった。副将には王平を就け、列柳城に高翔、さらに後詰として魏延を向かわせた。
曹植:副将王平の諌めを聞かず山に陣取り、水の手を絶たれて惨敗。戦後罪を問われて斬られる、といったところでしょうか。
馬謖:何かお前に言われると腹立つな・・・・。
曹植:あれで山上に陣取るなんて考えられないですね。本当に兵法知ってたんですか?
荀攸:こういうの生兵法っていうんですよ。
顧雍:この戦だけ見るとただの阿呆だな。
馬謖:う、う、うるさーい!お前ら、正史街亭の戦いを語れ!
顧雍:諸葛亮の作戦は、趙雲隊が曹真を陽動している間に天水を取る。馬謖殿は天水攻略の先鋒だったわけだな。
荀攸:曹真は天水を防ぐために張コウを派遣、この二人が街亭でぶつかりました。
馬謖:うんうん、そこで俺は山頂に陣取ったわけだが、これにはわけがあった。
曹植:わけ・・・・ですか?
馬謖:察しの良いものなら気付いただろうが曹植には無理だったようだなw
曹植:うっ・・・で、そのわけとは?
馬謖:趙雲隊が曹真隊と戦えば、当然本陣が危うくなる。趙雲隊が奮戦すれば張コウも本陣に戻らねばならぬのだ。
荀攸:そこで追撃戦になるわけですね。
顧雍:追撃戦なら確かに山頂で力を爆発させる事が出来るな。
馬謖:そのとーりっ、フフ。しかしここで驚愕の出来事が・・・・
「趙雲隊、曹真隊により敗走!趙雲軍消滅!」
荀攸:何故に無双チック・・・
顧雍:俺なんか出してもらってすらいないな、荀攸も文官なのに・・・
荀攸:失敬な、私は軍学に通じていたんですよ!戦場にも当然行きますよ。
馬謖:まあまあ・・・
曹植:そこで山頂に陣取っていた馬謖軍、あえなく敗走、ご愁傷様、って事ですね。
馬謖:もっといい言葉使ってくれよ・・・
顧雍:そして戦後処理で斬られたわけだ。敗戦の罪を負わされてな。
荀攸:趙雲殿、諸葛亮殿の責任とも見れますがねぇ。
曹植:まあ最も不要なのを斬ったんですね。
馬謖:一応「泣いて」斬ったんだからな。
顧雍:泣いたのは演義だけだけどな。
曹植:やっぱり不・・・・おっと、これ以上は馬謖殿が怒りますねw
馬謖:もう怒ってるけどね♪
荀攸:こんな所でどうですかね、あまり深すぎると長くなりすぎますしね。
馬謖:うむ、そうだな。結論は「馬謖は悲劇の天才軍師」ってことで。
一同:それはない
馬謖:ショボーン




曹真「おう、戻ったか。」
曹植「曹植様になりきるのは疲れました・・・最初は危なかったですね。」
曹真「それでどうだ郭淮、馬謖陣の様子、見届けてきたか?」
曹植改め郭淮「はっ、それならここに地図を書いて持って参りました。間者も紛れ込ませてきましたぞ。」
曹真「よくやった、郭淮。これで馬謖を破らん事掌であろう。」
郭淮「そうですな、はっはっは。」
こうして馬謖は、またも破れ、そして諸葛亮にシャッっと斬られるのであった・・・
〜完〜

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